「そのままの君で」——後期人権行事
2023.10.25
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本校の人権教育では、3年間を1サイクルとして、「障がい者問題」・「部落問題や貧困問題をはじめとする様々な人権問題」・「多民族・多文化共生」について考えていきます。2023年度のテーマは「障がい者問題」です。
後期の人権教育行事となる昨日は、全盲のシンガーソングライターである堀内佳さんをお招きして自身の体験をもとにしたトーク&コンサートをしていただきました。
堀内さんは1歳の時、先天性網膜膠腫(目の癌)により両眼球を摘出、全盲となりました。
中学の頃よりレコードなどの音だけを頼りに独学でギターを弾き始め、1987 年「全国わたぼうし音楽祭」において自作曲「やじろべえ」で文部大臣奨励賞をはじめ、多くの賞を受賞されています。現在は高知県を拠点とし、『命の大切さ』『前向きに生きる事のすばらしさ』などをテーマに、全国でコンサート活動を続けられています。また、ラジオのパーソナリティーや高知県観光大使、四万十川観光大使なども務められており、活躍は多岐にわたっています。
本校でも、力強いメッセージが込められた歌の数々を素晴らしい歌声に乗せてプレゼントしてくださいました。また、ご自身の経験と照らし合わせながら、今の高校生が抱く悩みや苦しみに寄り添い、そっと包み込んでくれるような優しい言葉で「笑顔の大切さ」や「他者への理解」「一生懸命頑張るという本当のかっこよさ」など多くのことについて語ってくださいました。
本日の講演で、「命の大切さ」「自分を好きでいることの大切さ」を実感した生徒が多いのではないでしょうか。堀内さんの明るさとハッピーオーラに感化され、私たちも身の回りに散らばっている幸せを拾い集め、噛みしめることができた大切な時間となりました。
「『幸せ』は誰かに与えてもらうものではなく、自分の周りにある『幸せの種』を見つけられる人だ」
これからまだまだ続く高校生活、立ち止まりたくなる瞬間もあるかもしれません。そんな時は今日の堀内さんの言葉を思い出して、少しずつ前に進んでいきましょう。