2,3年生、人権教育LHRを行いました。
2015.02.17
今日は、2,3年生が人権LHRを行いました。
<2年生>
2年生では、1年間を通して学んできた「障がい者問題」についてのまとめを行いました。
最初に、人権行事のなかで車イスダンサーの奈佐さんが、車イス生活における不便なことや、「心のバリアフリー」について話してくれたことを振り返りました。そして、今回は、障がいを持っている人たちは生活の中でどんなことに不便を感じているのかを考え、視覚障害・聴覚障害など障がいによって不便を感じる部分にも違いがあることを確認しました。
このような不便さを解消するため、また、年齢などに関わらず、すべての人が、より便利に、より快適に生活できるように作られた共用品(アクセシブル・デザイン)やユニバーサル・デザインの商品が紹介されました。例えば、シャンプーとリンスの区別を手触りで判断できるようにシャンプーのボトルの側面にはギザギザがついていたり、牛乳パックには他の種類の飲料水と区別できるように屋根部に「切り欠き」がついていたり、トイレにも男女という区別だけでなく、みんなのトイレという形で障がい者、高齢者、乳幼児同伴の親などが利用できるタイプが作られたり、普段はあまり意識していなかった製品の工夫を知ることができました。
物理的な環境づくりも大切ですが、一番大切なのは心のバリアフリーです。障がいの有無に関係なく、困った人がいれば、助けようという「思いやりの心」や「一人ひとりを大切にする心」を持つことが必要であり、行動していくことが大事であるということを今日の授業を通じて再認識してくれればと思います。
<3年生>
3年生は、中学校生活で最後の人権LHRということで、今年度学んできたことを中心に3年間の総まとめをしました。
1年生では「いじめについて」、2年生では「障がい者問題について」、3年生は「ネット社会と人権」について学んできました。それぞれ全く違うことを学んだように思えますが、『相手を思いやる』という共通のメッセージがそこにはありました。誰かを固定観念で見ることで、物事の本質を見逃してしまったり、理解できないことがあったり、相手を傷つけてしまったり、悲しませてしまったりすることがあります。相手を思いやる気持ちを常に持っていると、残念な誤解や本質を見過ごさずにすむということを、生徒たちもしっかりと理解してくれたと思います。中等部を卒業しても思いやりの心を持って日々の生活を送ってくれることを願っています。
授業の最後に、「相手を思いやるために何ができるか」を真剣に考えながら、ワークシートに記入していきました。
1年生は、あさって5,6時間目に人権LHRを行います。