探究講演会 ~末永幸歩さんを講師にお招きして~
2024.02.15
今日の3・4時間目は高校1年生と中等部合同の探求講演会がありました。「『自分だけの答え』が見つかる13歳からのアート思考」の著者である末永幸歩さんを講師にお迎えし、探究とはどういうものかという考え方の例を示していただきました。
探究とは自ら問いを立てて、それに対して答えを見つけていくというものです。高1からは授業でも必修で履修することになり、現在中等部でもその前段階として、総合の学習の時間を使って探究活動をしています。
著者である末永さんは、アート思考とは、花(植物)のようなものだと語られました。地上に出てきれいに咲いた「花」はその植物のほんの一部であり、その下に広がる「根」や「種」がその大元にあることを忘れてはいけないというように、アート思考や探究も、興味・関心の「種」やそこから派生する「根」が大切ということでした。今回の講演では、「そもそも自分の興味・関心がよくわからない」という生徒の悩みも紹介されました。その答えとして、「もし100万円が当たって期限内に使い切らなければならないとなったら、何をしたいですか?」「6か月間、学校もクラブも何もかも休みになりますとなったら、どうやって過ごしますか?」と末永さんが全生徒に事前アンケートで問いかけていたみんなの答えが紹介されました。「『あれがしたい』『これがしたい』こういう考えが浮かんだ時点で、それがあなたの興味・関心です。何も、将来につながることや大それたことにつながるようなことばかりが興味・関心だと思う必要はないのです。」と末永さんは生徒に寄り添われ、その後斬新なアクティブワークが実施されました。生徒たちは目をキラキラさせて周りの友達とワークショップを楽しんでいました。
興味・関心が「種」となり、それに対して様々な行動をしていく上で「もっとこうした方がいいのでは?」「どうしてこうなっているんだろう?」というような疑問が湧き、それについて自分なりの「答え」を出していくこと。それがアート思考から考える「探究」であるという末永さんのお考えは多くの生徒たちの心に響いたことと思います。