全学年 「人権教育行事」を行いました。
2024.11.07
今日は午後から全学年において、「人権教育行事」を行いました。今日の人権教育行事は、クラスや学校全体で人権問題を真剣に考える良い機会になったと思います。日頃から良い人間関係をしっかりと築けるように、相手の気持ちを考えた会話や行動ができるようになってほしいと思います。
▼ 学年別のテーマは以下のとおりです。
1年:いじめについて 2年:障がい者についての理解 3年:LGBTQ について
▼1年生 映画「中学生日記」を上映(視聴覚教室にて実施)
中学生が抱えるさまざまな問題をドラマ化し、公募による一般中学生が演じた名古屋放送局制作の学園ドラマを視聴しました。リアルな中学生の日常をベースに実際に教育現場で起きている問題をタイムリーに描いた内容で、みんなの身近な問題として真剣なまなざしで見ていました。
▼2年生 NPO法人パラキャンによる車椅子バスケットを体験(体育館アリーナで実施)
NPO 法人パラキャンは、障がい者スポーツをモチーフにした教育・体験プログラムを企画運営している団体で、学校や自治体等で、障がい者アスリートの講師として活躍されています。障がい者スポーツの実演や生徒たちのトライアル、レクチャー等を通じて、楽しく学ぶ参加型の授業を行っていただきました。
「障がいを持っているからできない」ではなく、「どうしたらできるか」をみんなで考えていくことが大切ということを軸に、あらゆるパラスポーツを紹介していただきました。車椅子バスケットでは、スピード感と迫力をを実際に体験し、車椅子ラグビーでは激しいタックルを体験させてもらいました。ほかにも、車椅子フェンシングや車椅子アイスホッケーで用いる器具も紹介していただきました。
車椅子についてもたくさんのことを教えてもらいました。競技用車椅子には、タイヤを傾けて回転する力を強めたり、転倒を防止する補助タイヤをつけたりすることで各競技にあった技術を発揮できるように工夫がされていること、普段の生活の中で利用する車椅子には、横幅を狭くしてエレベーターなどに乗りやすくしたり、段差を乗り越えやすくしたりするなど、利用しやすい形に作られていることなどに加え、「車椅子を利用している人が不便に感じることはベビーカーを利用する人やお年寄りも同じように感じると思うので、障がいがある、ないにかかわらず、みんなが生活しやすいような環境になっていくことを望んでいます」との説明がありました。
そして、車椅子バスケットをみんなで実際に体験し、車椅子ならではの戦術やテクニックに注目すると競技観戦がもっと楽しくなることもわかりました。
NPO法人パラキャン様、本日はありがとうございました。
▼3年生 映画「カランコエの花」を上映(各教室で実施)
LGBT が抱える問題を、当事者ではなく周囲の人々の目線から描き、2017 年・第 26 回レインボー・リール東京コンペティションでグランプリを受賞した短編作品を視聴しました。とある高校2年生のクラスで、ある日唐突に「LGBT について」の授業が行われたことをきっかけに、クラス内に LGBT 当事者がいるのではないかという噂が広まっていく様子を描いた作品でした。私たちの日常の生活の中には、多様な性に関して否定的な言葉や男女はこうあるべきというジェンダーバイアス(規範)などが溢れているなかで、今日の映画を見て、性の多様性を理解・尊重していく人権意識を持ってもらいたいと思います。