Gyosei日記[中等部]

今年度、最後の人権LHR。

2019.02.05

 今日の1時間目は、全学年そろって第3回目の人権教育LHRを行いました。

1年生では、毎年「いじめ問題」や「仲間作り」をテーマに1年間人権教育に取り組みます。

3回目の今日は、「あっても良い違いといけない違い」について考えました。

「あってもよい違いといけない違い」とは、区別しても良いものと差別になってはいけないものということで、どんな場面においても不公平・不平等が存在すれば、それに気づいて解消していけることを目標としています。授業ではスライドを使って、性別の違い、国籍の違い、ハンディキャップの有無などさまざまなケースを例に考えました。生徒たちは不公平・不平等があることは許されないことであるということを確認し、お互いに理解しようとする意識と思いやりの大切さを確認していました。

 

2年生では、1年を通して「障がい者問題」について取り組んできたことのまとめを行っていました。

今回は、障がいを持っている人たちは生活の中でどんなことに不便を感じているのかを具体的に考え、視覚障害・聴覚障害など障がいによって不便を感じる部分にも違いがあることを確認しました。また、このような不便さを解消するため、すべての人が、より便利に、より快適に生活できるように作られた共用品(アクセシブル・デザイン)やユニバーサル・デザインの商品を学びました。「障がい者問題」では「心のバリアフリー」をテーマに学んできましたので、これからもいろんな場面で多様性を受け止められる人になっていってください。

3年生は、中学校生活で最後の人権LHRということで今年度学んできた「ネット社会と人権」を中心に3年間の総まとめをしていました。ネット社会の落とし穴や、偏見や固定観念で何かを見てしまうことで差別を生んでしまうことなどを振り返り、最後に人権LHRの授業の感想を書きました。感想の中には、「最初は面倒くさいと思っていたけど、話を聞いているうちに興味が湧いてきた。」「自分の生活を見つめなおすきっかけになった。」などが見られ、人権のLHRを通してそれぞれが考えてくれたことがよくわかりました。

「人権教育」というと難しいと感じる生徒が多いようですが、基本的にはお互いの人権を尊重することが一番大事なことであり、小さな「思いやり」の結晶だと思います。最近でも、「いじめ」「差別」「虐待」などの悲しい被害を報じるニュースがありました。全ての事項に無関心になるのではなく、それについて考えをめぐらすこと、自分の周りを見渡すことから始めてください。人権教育LHRがそのきっかけになることを願っています。

 

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